甘南チベット族自治州(甘南藏族自治州)は甘粛省の西南隅にあって、私が所在している四川省の北側に隣接しています。中国の中でも、旅行者が少なく、未開発のエリアが多いところで、草原やチベット風俗が見られるので、秘境として有名です。交通手段は基本車で、ドライブ旅行ですが、すべてきちんとした道ではなく、車一台しか通らない道もあって、グルグル回る山道もあります。全体的に標高は3000m以上があって、高山病が出る人がほぼいないのですが、少し走ったり階段に上ったりするだけで心臓がパクパクして息が苦しくなります。
今回は国慶節の7連休があって、10/3-10/6の間旅行してきました。
まずQ&A形式でみてください。
質問:何で7連休をフル利用しないですか?
回答:10/1と10/2と10/7の飛行機が異常に高くて、とても手を出せませんでした。成都と蘭州の往復は普段600元ぐらい買えるのに、10/3と10/6往復で1800元で買いました。10/1と10/2と10/7が入ると2000元以上になります。その日程は貧乏な私の妥協です。
質問:甘南は成都から近いのでは?何で車で直接に行かないのですか?
回答:成都人は異常に旅行好きで、連休なら成都周りの高速は毎回毎回渋滞してニュースになっています。丸一日高速で渋滞する可能性もあると思って、飛行機代を出しても旅行体験をよくするために、そうしました。結果として大正解でした!
今回の旅は風景がとてもよかったですが、一番の決めポイントは天気!空が青ければ、なんでもきれい!けど、あいにく最初の二日間が小雨で、曇りでした…撮った写真も映えないものになってしまいました。
一番オススメポイントは郷道550です。50キロ強の道のりですが、途中には草原、山、渓谷、崖、森、お寺などが見えるので、秘境とも呼ばれます。若爾蓋県の花湖駐車場の左側から郷道550に入って、しばらくすると景色が急に変わりました。山の石も、高原の牧場も、牛や羊も、青い空と緑の草をバックに絵になっています。車から降りて、持ってきたごはんを食べてると、牧民が馬乗りの誘いが来て、一人20元で安かったので、体験しました。
この道はあんまり知られていない道で、道幅が狭く、高さ制限のある車線が1つしかないため、7人乗り以上の大型車は通行できません。千鳥足で通行する場所がありますが、カーブや死角に入るときは必ず減速し、クラクションを鳴らすなど運転に細心な注意を払ってください。運転に自信がない人はこの道をやめてください。
郷道550の主な路線
若爾蓋花湖風景区—花王路—熱崩路—尼顯寺—崩巴村—熱尔郷—鉄布鎮
2番目のおすすめは劉家峡水庫です。黄河上流にあるダムですが、130km²があるので、海のように広いです。しかも黄河はイメージの中、名の通り黄色の水で、濁っていますが、上流部分は全然違うんです。とてもきれいな水で、洮河よりも清らかなです。未開発の展望台から川の合流を見ました。
次のおすすめは黄河九曲第一湾です。長い黄河の初めての90度の曲がり角で、沈む夕日が川に映ると、夕日が何個もあるように見えてとてもきれいです。専門風景区内は100元/人かかりますが、道端にある旅舎のプライベート展望台に行って、無料でした!夕日の時間を計算しなければなりませんが、今回はあいにく雲が重かったので、ちょっとだけ残念でした。
今回の旅行は4日間:
1日目:
9:40 蘭州空港着 → ランチ(蘭州牛肉麺) →夏河(宿泊)→ 晩ご飯(チベット民族料理)
2日目:
ラプラン寺(拉卜楞寺) → 桑科草原 → 尕海湖 → 扎尕那(宿泊)
3日目:
扎尕那の展望台(ハイキング) → 郷道550(四川省若爾蓋県 (若尔盖县))路上風景 → 黄河九曲第一湾(夕日) → 唐克(宿泊)
4日目:帰り道
途中は劉家峡水庫 → 20:45蘭州空港発