戸惑いながら進む

日本も中国も好き。旅行・文化・思いつき

千年古都河南省洛陽市の旅

今年は中国の労働節は5連休ですが、実質上は1日のお休みと2つの週末を調整して、作り上げたものです。時期はちょうど日本のGWと重なって、今年は4/29~5/2です。この時期、やはり日本と同じく、天気もよく、人も多く、宿泊費や飛行機代が割り高になっています。

私にとってもせっかくの5連休ですので、旅行しないとと思いながら、人ごみに怯えて、結局、千年古都である河南省洛陽市にしました。

洛陽では、4月が一番いい賑わう時期で、中国で一番有名な牡丹の花が見えるところだからです。そのため、4月からどの観光スポットも混んでいるという情報がインターネットで見ました。その覚悟の上で旅行を計画しました。

 

覚悟1:世界遺産の「龍門石窟」は諦めること。

北魏時代、洛陽に遷都した494年から掘り始めたと言われている、山の石で彫刻した仏像たちがとても壮観である写真は小学校の教科書にも載せてあります。観光用の道が狭いし、観光地までのタクシーが拾いにくいでしょし、仏教徒でもない私がそう選択しました。

覚悟2:朝6時前にホテルを出ること。

市内で白馬寺へ行く予定で、7時40分開園ですが、開園の同時に入場して、人ごみをなるべく避けると決めました。

というわけで、今回の旅は次のスケジュールになりました。

 

4/29   15:50成都天府空港発→17:50鄭州新鄭空港着

            18:31空港駅で高速鉄道に乗って19:45洛陽龍門駅着

 

4/30     7:30タクシーで白馬寺到着、2.5時間観覧

            10:50洛邑古城観覧、30分

            ランチ後、洛陽老街観覧、1.5時間

            カフェ休憩後、九洲池観覧、夜演出あり

            夜の景色(應天門、麗景門など)の観覧

 

5/1       洛陽市博物館、3時間見物

   ランチ後、高速鉄道鄭州新鄭空港へ

   17:30鄭州新鄭空港発→19:35成都天府空港着

 

洛陽市は空港がありますが、成都との便が少なくて、河南省の省会都市である鄭州は中国でも有数な鉄道ターミナル駅のため、鉄道へ行くのが便利です。ちなみに、成都から直接に高速鉄道でもいけますが、6時間以上はかかります。

洛陽龍門駅

洛陽の牡丹の花が有名で、季節が少し過ぎてしまいましたが、道端で探そうとしました。お嬢様である牡丹がほぼなくて、その召使いと言われる芍薬がまだ咲いていました。

道端に咲いた芍薬

白馬寺は68年に建てた、文献で確認できる伝承上では中国最古の仏教寺院です。
観拝料35元。

境内は広くて、賑わっています。

「中国第一古刹」の名は本物です。

主殿前の香炉

休憩所で無料でお茶をいただけます。結構趣があると思います。

中国建築のお寺だけではなく、国友好の象徴として、タイ、ミャンマー、インドがそれぞれ境内にお寺を立てています。なので、白馬寺を巡るだけで、4か国を巡った感じです。若者たちが異国の服装を着て、たくさんの写真を撮ったいました。結構映える!

タイ廟

ミャンマー

インド廟

境内の齊雲塔、元々は69年に建てた木製塔でしたが、
現存のは1175年に建てたレンガ製のもの

白馬寺でお気に入りの1枚はこれ!バラ園とミャンマー建築

洛邑古城は古い町並みを再現したものです。(無料)
夜の人気スポットですが、GW中夜は要予約なので、お昼前に来ました。

赤提灯がたくさん

園内は古風建築

この近くで「漢服」をレンタルする店が多いので、唐代の服装を着て写真を撮っている人がたくさん。服だけでなく、ヘアーアレンジ、化粧までやっています。

洛陽老街、西側を麗景門、東側を鼓楼で囲まれ、中央部は十字街です。
これはほんとの昔からの建築

老街がとても賑わっています

中原第一門の麗景門、北京のも洛陽のものを参照したという

麗景門の裏側から見る

九洲池は元々隋代から作った洛阳城の皇族園林です。
現在は一部復元して、隋唐洛陽城の一部でもあります。昼料金30元

園林としては、1.5時間ぐらいで回れます

夜はパフォーマンスやイルミネーションがやっています

女帝が作った漢字がイルミネーションになって飾られています

この漢字、上は「千」下は「山」、意味わかります?今は全く使わないのですが

唐代の宮女のキャラクターイルミネーション

規模大のパフォーマンスを待つ人々

唐代のお舞い

唐代一般女性の働き姿を描く絵巻のような演出

いろんな演出があって、このステージが終わるとすぐほかのステージが始まります。
内容は全部唐代のもの
これは唐の時代異族女子のダンス(インド風)

夜の應天門

夜の隋代唐代の洛陽の中心に位置する明堂(復元)王宮の主殿

洛陽は古代から都としても有名なので、博物館の展示物も豊富です。その五大鎮館の宝物(东汉石避邪、三层金丝楠木塔、白玉杯、三彩黑釉马、乳钉纹青铜爵)を見納めました。

洛陽博物館前

展示された宝物たち(一番古いのは夏代の器)

最後は恒例のグルメですが、河南省といえば、麺類が有名です。個人的な感想ですが、ここの「餅」(ナンのようなもの)が一番美味しかったです。ほかのはやはり、四川のほうが...

河南料理、一番食べたかった鯉の料理が品切れ...
洛陽の水席の定番料理(右下)を注文してみましたが、味はイマイチ

河南省では、ナンのようなものを細く切って、
牛肉/マトン/驢肉スープにつけて食べる習慣があります

洛陽のB級グルメ(右上はボタンの花びらを入れたデザート、
右上下の浆面条見た目がドロドロですが、味はおいしい)

洛陽の串焼きなぜか甘い、特にじゃがいもが甘すぎます(そのような品種みたい)

今回は洛陽の旅はバタバタして、人も多いので、いろんなところが行けていないのですが、GW時期だからこそできたものがあります。それは偶然在日時代の友達も洛陽に旅行に来たことです。3年ぶりに会って、コーヒー一杯の時間でしたが、懐かしくてたのしかったです。