戸惑いながら進む

日本も中国も好き。旅行・文化・思いつき

海南省三亜市の旅

三亜市は中国の海南島の南端にある都市で、海とビーチに誇る「中国のハワイ」のようなリゾート地です。中国で最も人気な旅先に数えられ、毎年の夏休みと冬休み、三亜市のホテルの値段はとんでもないほど高いこと、いつもニュースになっています。

三亜の景色(天涯海角景観区)

https://www.nipponexpress-holdings.com/ja/press/2022/images/20220708-2-2.jpg

三亜市の位置

ずっと行きたかったですが、あんまりにも人気なので、航空券代も割高で、オフシーズンの乗り放題チケットもなかなか思い通りに取れませんでした。今回は去年の11月の頭から計画して、ダブルイレブンセールで安いホテルを確保し、乗り放題チケットで1ヶ月先の航空券を引き換え、保有する未使用の航空券の数が限りがありますので、この1ヶ月間は使えない状態です。そこまでやって、ようやく三亜市の旅を遂行しました。

 

スケジュールは以下のとおりです。

1/12 22:50-1:35 成都天府発、三亜鳳凰空港着

1/13 西島、市内散策

1/14 天涯海角、天涯小鎮(天涯タウン)

18:30-21:00 三亜鳳凰発、成都天府着 

 

遅い航空便ですが、空港からホテルまでタクシーわずか10分ほどなので、便利です。ビーチから歩いて1分の五つ星ホテルで、少々古いですし、空港から近いのもあって、飛行機の音がややうるさいですが、2泊朝食付きでわずか398元なので、文句は言えません。

朝7時ベランダからの景色(海側の客室ではない)

朝バイキング、さすが五つ星ホテル

ホテルから出たすぐ海

ビーチからの朝日


早速、大勢な人が動く前に、タクシーで西島への港へ行きました。朝イチの便なら、またそこまで混んでいません。西島は三亜湾に浮かぶより海の綺麗な小島で、港から船でわずか10分で行けます。ダイビングやマリンスポーツが人気ですが、私は特にそういうものを目当てにしていません。

8時すぎ、肖旗港に到着しました。すでに始発の船が登船開始していました。事前に船のチケットをネットで買ったので、すぐに改札を通って、船に乗りました。

こんな船に乗りました(20分要らず)

西島に到着

さすが離島、海水がこんなに澄んでいます

海沿いの風景

西島の古い町並みの中で散歩

漁船で作った海上書房

ここまでは歩いて行ける距離でした。西島の一番人気観光スポットは、南西隅にある牛王岭(牛王島)です。実は散歩の途中でよく島民から「電動バイクをレンタルしないか」「(電動観覧車に)乗らないか」と声をかけられてきました。牛王岭までは遠いので、往復30元で値段を決めて、個人の電動観覧車に乗りました。

近年ヘリで島の観光が流行っています

小さな丘を登って、頂上にはゴールドの牛の像があります

頂上に吊り橋があります

頂上からの西島の景色

帰りに観光センターにある島の郵便局で風景印をもらいました

お昼12時の観光センターがとても混んでいます。やはり早起きが正解でした。

西島のマリンスポーツの値段、ご参考まで

午前中の観光が終了です。ホテルの近くに戻って、遅めの一人贅沢ランチをしました。

2人コースですが、1人で食べました(ネットセールで178元))

椰子飯

椰子飯は三亜市の名物、おいしいですが、もち米で作ってすぐお腹がいっぱいになるので、持ち帰りにしました。

さすが昨夜遅かったし、午後気温が高いので、ホテルに戻ってお昼寝をしました。

夕方に起きて、夕日を見ました。

夕日(朝日と同じビーチ)

日が暮れて、バスで市内へ行きました。特に目標もなく、お土産でも買おうかと思って、ぶらぶらしましたが、海南省は二度目なので、三亜市ならではのお土産が特に見つけられませんでした。

たまたま見つかった夜市の広場で焼き牡蠣を食べました(2元/個)

運動も兼ねて自転車でホテルまで帰って、夕食がまだなので、出前を頼みました。

糟粕醋海鮮ビーフ

揚げエビ餅

一人で観光都市でのご飯は難しいです。三亜市のレストランで食べたらすごい値段になったというニュースがよくあるので、道端のレストラン、特に海鮮レストランを控えるようにしています。一人でそんなに食べられませんし。

 

最終日もゆっくりホテルの朝食を楽しんだあと、タクシーで三亜市のランドマーク的な観光スポット「天涯海角」へ行きました。近い奇岩の点在する海岸で、昔からすごく有名ですが、若者にとってはちょっと石しかないし、チケット代が高いし、人が多いし、人気が下がったのですが、去年から無料になったし、その観光スポットに特別な風景印があると聞いたので、行くことにしました。

泊まったホテルは「君瀾・三亞湾迎賓館」、セールならコスパ抜群

のんびりでコーヒーを

到着が早すぎて、風景印に置いてある「天涯書局」の営業開始(9時)を15分ほど待っていました。

天涯書局

ゲットした風景印

観覧車に乗って、その奇岩のエリアへ。「天涯海角」風景区の入場が無料になりましたが、観覧車代とかいろいろところでお金がかかります。

石の多い海域を風景区として開発

「天涯海角」は世界の果てという意味で、恋人の聖地でもあります。

「天涯」石、高さ10.8m、億万年の歴史があるという

南天一柱」石、高さ7m、昔の2元のお札の裏に使われている

このエリアに行ったら、なぜ若者がここを好まないのがわかります
人が多いし、本当に石しかありません(笑)

観光エリアを出て、歩いて20分のところに、民宿やカフェで盛んでいる天涯小鎮(天涯タウン)へ行きました。

おしゃれな外観の建物があったりします

建物の間から見える海、映える!

最後のランチはホテルの近くに戻って、一人前の海南鶏飯とデザートを注文しました。

白切鶏の海南鶏飯

ココナッツミルクのデザート

今回は三亜市に行く前に実は元旦からの風邪(インフル?)がずっと続いて、医者さんからの検査が大丈夫でしたが、咳が止まらなくて、大変でした。三亜市に行ったら、空気がきれいのか、咳がだいぶん収まりました。よかったです!

今回はまた週末旅で、今までと比べてスケジュールはそんなにキツくないですが、三亜湾で移動範囲を圧縮しています。それにしても、デカい観音菩薩がある南山風景区、鹿回頭、大小洞天が行く時間がありません。ほかには、もっときれいな亜龍湾ともっと静かな海棠湾があって、また行きたいです。

12月の南京の旅

南京は中国東部にある江蘇省省都で、かつて三国・呉や明など10の王朝の都が置かれて、江南の政治・経済の中心地です。前からずっと行きたかった旅行目的地で、今年の暖冬で秋景色が結構ズレて、オフシーズンのはずの12月上旬でも秋景色を楽しめるということで、南京旅行を決行しました。

 

今回は母、伯母(母の妹)を連れて2泊3日の旅です。南京へ行くと言ったら、興味津々の感じで、滅多にないチャンスなので、一緒に行くことにしました。私は仕事があったので、3日目には帰らないといけないのですが、母と叔母は南京から高速鉄道で一時間も要らないところの揚州(そう、揚州チャハンのあそこ)に行って2日間旅行しました。私も揚州の旅は次の楽しみにして、今回の南京の旅は以下のとおりです。

 

12.9 9:05-11:05 成都天府空港発、南京禄口空港着

総統府(南京中国近代史遺址博物館)→夫子廟・秦淮風光帯

12.10 鐘山風景区(明孝陵→中山陵→美齢宮)→南京博物院

12.11 南京城

12:10-15:00 南京禄口空港発、成都天府空港着

 

南京に着いたら、地下鉄で都心へ、目指したのは人気店「南京大牌檔」、コスパ抜群の南京料理店ですが、土曜のお昼なので、一時間も待っていました。南京料理は基本甘いので、ひと口なら味見できますが、ずっと食べるとすぐ飽きちゃう私たち四川人でした。でも多分日本人のお好みの味だと思います。

「南京大牌檔」で食べたランチ

具体的に見てみましょう!この魚がおいしかった

たまたま選んだ店は南京の有名なセレブ感満載の商業施設「德基広場」の中にあって、その商業施設なんとあの有名な豪華トイレの所在地です。

この3つのトイレは2000万元(約1億円)、1200万元、 800万元を使っていますが、
どれが一番高いのか当たってみてください

豪華は豪華ですが、機能性としてはちょっと...

 

総統府は南京のシンボルです。1912年孫文が臨時大総統に就任した際から総統府として使われていて、清の時代は江寧織造署と両江総督府、そして太平天国の天王府でした。いい天気で週末ですし、府内見物がとても混んでいました

総統府

中は人が多すぎます

太平天国時代の王座(復元)

昔の副総統室
(総統室の見物客が多すぎて、写真撮れませんでした)
構内の庭がわりと空いてて、しかも秋景色がきれい

淮河は南京の母なる川であり、金陵の歴史・文化の発祥地です。詩句には秦淮河がたくさん出てきます。例えば:

泊秦淮

秦淮(しんわい)に泊す

(唐)杜牧

煙籠寒水月籠沙(煙は寒水を籠め、月は沙を籠む)

夜泊秦淮近酒家(夜、淮に泊し、酒家に近し)

商女不知亡国恨(商女は知らず、亡国の恨み)

隔江猶唱後庭花(江を隔てて猶唱ふ、後庭花)

夫子廟・秦淮風光帯

賑わっています

あんまりにも有名で、しかも夜がおすすめだと聞いてて、夫子廟・秦淮風光帯に行ったら、人混み!船に乗る人の列がすごかった。船代が高いし、並びたくないし、やめました。

昔からの町並み

夫子廟は秦淮河北岸の貢院街に位置し、孔子を祭っている廟です。中は有料で、しかも混んでいますので、入る気がなくなりました。

夫子廟

その代わりに、夜食を!南京名物「鴨血粉絲湯」(鴨血と春雨煮込スープ)とかにみそ小籠包を食べました。正直にいうと、スープが塩っぱすぎて、ちょっと残念

鴨血粉絲湯

次の日の朝食は有名店の焼き牛肉の餃子、牛肉の小籠包、牛肉麺を食べました

有名店で食べた朝食、なぜか肉が全部甘い

早速鐘山風景区へ向かいます。

鐘山は昔から「江南四大名山」の一つに数えられ、東エリアでは、中山陵、明孝陵(世界遺産)、霊谷などが有名で、西エリアは、玄武湖公園と九華山で構成されています。面積は合計54平方メートル、大きいすぎます。チケットはセットで販売しているものがあって、連続2日間が有効です(要するに、普通2日間プランが推薦されています)。ですが、私たち時間がそんなにありませんので、1日でメインスポットだけを巡りました。

まず、朝8時からすでに明孝陵に来ました。明孝陵は明の太祖洪武帝朱元璋と后妃の陵墓です。秋景色が有名です。

秋の見頃が外れましたが、水杉林が依然として赤くてきれい(天気はちょっと残念)

水杉林

ブラックスワンが泳いています

こんな道を歩きます

秋景色の「方城」(高さ16.25メートル、長さ75.26メートル)、登れます

明代のもの

「方城」の後ろは朱元璋のお墓で、未だに盗難なし、そして発掘なし

 

明孝陵は結構広かったので、次の「中山陵」へ向かうのに、有料の電動シャトルバスにしました。中山陵は民国の創建者である孫中山孫文)のお墓と記念館です。世界遺産の明孝陵の入場料は70元に対して、中山陵は無料です。

中山陵

長い階段で疲れました

次に向かうのは美齢宮です。美齢は宋美齢のことで、蒋介石の奥さんで、孫文の奥さん宋慶齢の姉です。正式名称は国民政府主席官邸で、蒋介石宋美齢がよくここで泊まっていました。

https://ak-d.tripcdn.com/images/10070y000000m9aewFD82_C_1200_800_Q70.jpg

秋の空から見る美齢宮は本当にきれい(ネット画像)

入り口のフランクリン・ルーズベルト米大統領宋美齢にプレゼントしたビュイック

美齢宮外観(側面)

ダイニングルーム

お腹が空いたので、ランチへ行きました。

ランチ(江蘇省北の郷土料理、基本甘い)

午後は南京博物院です。所蔵品が多くて、中国国家博物館に次ぐ2位です。

入場無料ですが、予約がかなり難しくて、しかも人が多いです。

南京博物院

地下1階の民国時代の南京を復元したもの

その宝物たちの中、今回私が見えた有名なものは以下です。

後漢•錯銀銅牛灯

後漢•銀縷玉衣

西晋•青瓷神兽尊

後漢•金獣(中国考古学で発見された最も重い金製品)

驚いたのは、いいものが本当に多すぎて、他館で単独で展示するものが南京博物館では、このように一つのルームでまとめて展示しています。いろんな柄/色があるよって...

独特な展示方法

そして一番人気な展示品は、この清乾隆帝の玉製「芙蓉石蟠螭耳蓋炉」です。ピンク色でかわいいから、ネットでバズって、この展示ルームに入るだけに30分以上の列、そしてこの展示品を見るには更に列...なので、やめました。ほかにいっぱい国宝があるのに。

「芙蓉石蟠螭耳蓋炉」のためにこんなに並んでいます。

https://www.njmuseum.com/files/nb/collection/water/2020/08/21/159799827305436%E8%8A%99%E8%93%89%E7%9F%B3%E7%82%89.jpg

「芙蓉石蟠螭耳蓋炉」(ネット画像)

閉館時間になっても展示ルームはまだたくさん回っていませんでした。

もう疲れ切ったので、夕飯はホテルに戻ってデリバリー

デリバリーで一気にまた食べていない南京名物を網羅

最終日は小雨で寒くて、観光できる時間も少ないので、バスで明で作られた「南京城」を歩くことにしました。

京城の中華門

城の上で大報恩寺の琉璃塔や秦淮河が見えます。

南京の古い町並みも見えます

こんな感じで歩きます

10分ぐらい歩いたらすでに寒すぎて降りたいと思ったのですが、次の出口は後20分歩けないといけなくて...

最後の秋景色

それで私の南京の旅が終了です。母と伯母は揚州に行きました。いいな、私も行きたかったですが。またほかの季節に行けたら。

南京はさすが大都市で、物価は高いし、そして歴史のある都市だから、また行きたいところがたくさん。それも含めて、今度は違う季節に行きたいです。

新年の旅?浙江省温州市の3日間

あけましておめでとうございます!

12/30-1/1は中国での三連休でしたので、1ヶ月前にも航空券やホテルを取りました。

いざ、旅へ出たら、連日空気の質が悪いせいか、ウィルスのせいか、行きの飛行機の中で寒っと感じたら、熱が出ました。なので、せっかく温州に行ったのに、ほぼホテルの部屋の中...

浙江省温州市は観光都市ではありませんが、山も海もあって、皮靴工場が有名です。あんまり知られていないのですが、食べ物もおいしいです。

1日目市内観光、2日目は洞頭島に行って海を堪能、3日目はゆっくりしようと思っていましたが...

唯一行ったところは「五馬街」。温州で最も有名な商業エリアで、老舗が多いです。

五馬街

夕日の中、中洋折衷の建物

五馬街の突き当りにあったイチョウ

有名なお店は基本五馬街の脇にある路地にあります

観光はこの2時間しかしていませんでした。あとは食べることでした。薬を飲んでいるので、温州名物の海鮮料理が却下されました。本当に悲しいです。

有名店の魚丸湯(魚団子スープ、30分ぐらい並びました。
生姜が効いてておいしい

30分並んで買った有名店の「灯盏糕」と「猪油糕」

灯盏糕は、米と豆で作った皮を大根と肉と卵を包んで揚げたもの、とても香ばしいです。猪油糕はもち米とあんこで豚の油で焼いたもので、砂糖を撒いて食べます。

 

温州のローカルミルクブランドで、温めて飲むヨーグルトを味見しました
温州の人、本当にお商売上手、牛乳製品をバラエティ豊富なものに

はい、観光はここまで、基本3日間部屋で寝込んでいましたので、ほかのが全部出前ですが、頑張っていろんなものを味見しました。

温州名物「猪脏粉」、豚の血とモツを添えたやさしいうどんのようなもの

焼きビーフンみたいなもの

海鮮ビーフン、私は海鮮を食べていないのですが

杏仁豆腐、中国ではあんまり見かけない日本人にとって常識な中華デザート
やはり熱や風邪に最高、特に食欲がないとき

朝食の糯米飯、香ばしくて、おいしい

贅沢な出前、温州の家庭料理
魚はブナの甘酸っぱい煮

同じ家庭料理の店2度も注文しました、左側は2種の魚団子


というわけで、こんな悲惨な新年の旅でした。いつか必ずリベンジします。

瀋陽市の週末旅

瀋陽市は遼寧省省都であり、中国東北地方の最大規模の都市です。清の前期、北京に遷都するまでは国都とされ、盛京と呼ばれています。旧満州国時代のこともあって、近代歴史知識がある日本人なら、「奉天」という名前は聞いたことがあるでしょう。

 

今回は週末を使った一泊二日の旅でした。スケジュールは以下のとおりです。

 

11/11 8:30-11:25 成都天府空港発、瀋陽桃仙空港着

空から大雪後の東北

ランチ後、瀋陽故宮→中街→彩電塔夜市

11/12 小河沿早市→張氏帥府→瀋陽金融博物館→ランチ→遼寧省博物館

19:15-23:15 瀋陽桃仙空港発、成都天府空港着

 

https://www.kian.or.jp/images/eveko/21shenyang/map.png

瀋陽の所在地

瀋陽空港到着

晴れていますが、気温は氷点下なので、道端の雪がまだ少し残っています

ランチはローカル市場の鍋包肉と麻辣拌

瀋陽式鍋包肉

鍋包肉は中国東北の名料理で、豚ひれ肉をスライスし、衣をつけてさっと揚げ、甘酢をかけたもので、外はサックと中身はやわらかい肉の食感とほどよい酸味が大人気です。瀋陽の人は甘酢より、トマトソースが好みのようです。

麻辣拌

麻辣拌は四川のマーラータンからアレンジしたもので、ここの味付けはごまタレに、甘いものにするのが好みのようです。

瀋陽故宮の看板

清朝の太祖ヌルハチ(努爾哈赤)の皇城「瀋陽故宮博物院」は北京の故宮とともに世界遺産になっていますが、北京のよりずっと小さい(12分の1)です。清初期はそれほど財政的によくないことがわかります。入り口付近で25元/人でガイド(20人ほどのグールプ)を付いて、解説を詳しく聞くことにしました。建物は基本当時のママ(修繕あり)ですが、中身は清の全盛期に乾隆帝に持ってきたものか、現代で復元したものばかりです。

宮殿群

ドラマでよく見える満族の民族服装を着て写真撮影している人があっちこっち

ここは正殿。日本語での紹介看板もあります

正殿の中の玉座乾隆帝が持ってきたもの

大政殿:重大な式典を行った場所大政殿

鳳凰楼、盛京(瀋陽の別称)八景の一つ、鳳凰楼の朝日

個人的に一番好きなのはこの1枚、北の大地しか見えない氷柱

故宮のカフェで温まろうと思ったんですが
映えるケーキとドリンクが高すぎてやめましたww

故宮を出たあと、ちょうど撮影している様子をいい感じで抑えましたので

故宮をあとにして、中街へ向かう途中

瀋陽で一番の繁華街は中街で、歩行者天国になっています。土曜の夕方5時、暗くなっても、こんなに寒い中でも結構賑わっています。

夕暮れの中街、賑やか

彩電塔夜市はテレビタワーを背景に夕方店舗のほうが締めてから、夜12時までに屋台が並んでいます。夏とかは列が多いようですが、冬の今はガラガラ。

彩電塔夜市

夜市で雪綿豆沙を食べました
あんこ入りの卵白をふんわりしてあげたもの、多分日本人がお好みに合います

東北の朝市は有名です。未明から賑やかです。その中、瀋陽で一番人気なのは歴史が200年以上を有する小河沿早市です。

小河沿早市

東北の朝市ならではの形式、野菜や果物に布団をかけないと傷んでしまいます

屋台で作りたての「回頭」(小麦の生地に羊肉を包んだ)

朝食は「回頭」、マトンの小籠包、羊のモツ煮込みスープ「羊雑湯」

張氏帥府は1914年に建てられ、北方系軍閥のトップに君臨した張作霖および長男張学良が住んでいました。私宅だけではなく、官邸としても使われていました。3階建ての耐火レンガ造りで、とても立派でした。

張学良像

「大青楼」は「張氏帥府」のメイン建築、昔は薄青色でした

大青楼中の応接室の一つ「老虎厅」、虎の標本があるということでそう呼ばれます。

帥府のすぐ隣は瀋陽金融博物館で、共通チケットなので、少し見物しました。

民国初期の銀行の様子を再現したもの

復元した銀行のカウンタ

ランチは瀋陽名物「鶏架(燻製鶏ガラ)」

瀋陽名物「鶏架(燻製鶏ガラ)」

「鶏架(燻製鶏ガラ)」のアレンジバージョン、和えたもの

最後は空港から近い遼寧省博物館です。遼寧省の歴史といえば、中国人としてどうしても近代の悲惨の歴史(日本関連)に結びつけますが、この博物館に訪れてみると、遼寧省の歴史はこんなに長いんだと気づき始めました。

遼寧省博物館

多くの宝物の中、この3件はとりわけ有名
(ほかのもありますが、写真を取ってなかったり、
限られた時間の中見つからなかったりして...)

今回の旅一番のサプライズは、遼寧省丹東市に住んでる友達が当日私が瀋陽に来たことを知って、幼い双子の世話をご両親にお願いして、瀋陽まで来てくれて、ほぼ10年ぶりに会えたことです。友達が10年前に私とともに八王子に住んでいて、首都大学東京の院生に受かったのに、家庭の事情で帰国しました。それ以来です。一晩いろんな話をして、一緒に夜市、朝市、帥府へ行きました。お土産に丹東産のカニをいただきました。美味しかったです。今度ぜひ双子を連れて四川のパンダを見にきてくださいね。

生きてる丹東産のカニを道端の店に調理をお願いして、
蒸すだけですが、調理代はただの5元(100円)で、瀋陽人の優しさを感じました!
やはり、北のカニがおいしい!

 

中国最西端の都市・カシュガルの旅―今年二度目の新疆

カシュガルに行かないと、新疆に行ったとは言えないという言葉がある。

土曜朝のカシュガル古城東門前

カシュガルは新疆ウイグル族の歴史と文化を集めた場所で、ここで漢族の文化と全く違うものが味わえる。すでに中国の南西にある成都からも、飛行時間4時間15分ほどのところにあって、タジキスタンアフガニスタンパキスタンの3つの国と国境を接している。夏なら22時でも明るくて、旅行者にとってありがたい。

カシュガル所在地マップ

今回は友達とスケジュールが合ったので、成都から別々で出発して、現地集合の旅。10/20-23の間だったが、飛行機の時間が長かったので、実際は3泊2日だった。主なスケジュールは以下の通り。

10/20 17:20-22:10 成都天府空港発、カシュガル空港着

汗巴扎(夜市)

10/21喀什(カシュガル)古城の東エリア、高台民居、アパク・ホージャ墓(香妃墓)

現地スーパーで買い物

10/22 牛羊大巴扎(家畜マーケット)、カシュガル古城の西エリア、エイティガールモスク、プロ撮影、再び現地スーパー

10/23 11:30-16:00 カシュガル空港発、成都天府空港着

夕方の飛行機からの風景、夕焼けと雪山がとてもきれい

カシュガル空港から中心地にとても近い。タクシーで僅か20分でホテルに到着した。

ホテルの近くの汗巴扎は12時まで営業の夜市「汗巴扎」

夜市のデカい鍋で作った抓飯(新疆風炊き込みご飯)

焼き卵の屋台、ダチョウの卵(300元/個)もある

さすがダチョウの卵の大きさだと食べきれないので、ガチョウの卵(10元/個)を食べた、味は普通かな、クミンとかの香辛料の味が強い

まるごと羊焼きの屋台 インパクトあり

ローカルレストランで朝食、塩っぱいミルクティー、甘いまんじゅうの組み合わせ

毎日カシュガル古城の東門では「開場セレモニー」(民族ダンスとか)がやっている、
人が多すぎるわ

カシュガル古城は世界最大規模の土建築群

古城内どこでもどう撮っても絵になる

有料スポットの「买买提的老房子」、ウイグル族の昔の家

中は写真映えスポットがたくさん

家の中こんな感じ

カシュガルテレビタワーのベスト撮影スポット

ランチは「缸子肉」(マグカップ肉)、マグカップに入った羊肉スープ、ナンと一緒に

新疆の羊肉串は絶品

ウイグル族の子供はなわとびしている

 

高台民居は昔ながらの生活が息づく街、伝統工芸が展示され、購入もできる

高台民居の入り口付近

昔の高台民居はすでに廃墟

アパク・ホージャ墓(香妃墓)

立派な宮殿のような造り、中はお棺だらけ(家族墓)

清王朝の乾隆皇帝の妃になったパエルカンという名の女性もいて、アパホコガの孫に当たるらしい。この女性は体から麝香(ジャコウ)の香りがすることから「香妃」と呼ばれている。清時代のドラマでよく登場するので、一般民衆でもよく知っている。

香妃の絵

香妃園内で散策

晩ごはんは現地色が強い鳩のスープと焼き鳩

友達が新疆抓飯はマストだと、朝食にした、黄色いものはニンジン

羊肉の肉まん

纳仁(ナリン)、お店で現地の人が基本これを食べてると見たら頼んでみた
羊肉、野菜、麺とか一皿に

日曜日の朝だけの市場、牛羊大巴扎で家畜の販売をしている

 

羊、牛、馬の取引がメイン、基本家畜はお尻を見るらしい
ここ匂いがヤバイので、マスクは必要

家畜以外のマーケットも賑やか
羊肉の串ものと、初めてみた果物の榅桲(マルメロ)を蒸したものを食べた

ランチは椒麻雞、新疆でよく見かける。これ、四川人の私でも痺れたわ

午後からはカシュガル古城の西エリアを散策、
写真映えスポットがたくさんあるが、やや人で作った感じが強め

現地人がやってるおしゃれなカフェで休憩
添え物のナツがおいしかった、ひよこ豆がこんな感じになるなんて

エイティガールモスク(艾提尕尔清真寺)は中国最大のモスク

中身は普通?ここは礼拝堂の中心
たまたまボランティアガイドがいて、少し説明を聞いた

市内巡りはここまで、友達が先に成都に帰ることになって、そこで1人でお店で現地人の格好をしてもらって、記念写真撮影タイムになった。

こんな感じで撮ってもらった
メイクや服装、カメラマンによる撮影、終わったらすぐ40枚ほどの写真データをゲット、その写真から10枚選んで1週間後その10枚の修正写真がもらえる、というプランで、
カシュガルでは値段が統一されて、499元~、やや高めだが、とても人気

夜は新疆名物の炒米粉(米麺炒め)、辛すぎ、塩っぱすぎ

今回はこんな感じの旅行!もし時間がもっとあって、そして高山病が怖くなければ、カシュガル地域でパミル高原方面に行って、きれいな自然景色も楽しめる。次回行けたら!

ちなみに、現地のスーパー本当にいいところ。現地ならてはのものがたくさん。新疆が遠いので、送料とかは高くなる一方、現地で買うと何でも安く感じる。ナツ類、果物、果物の干し物、ラベンダーエッセンシャルオイル、ヨーグルトとかたくさん買ってた!

そのメロンは日本のより甘い!

2回目の三星堆博物館

博物館内の三星堆祭壇(復元)

三星(さんせいたい)遺跡は約5000年前から約3000年前頃に栄えた古代蜀国の遺跡で、1986年に正式発見とされています。三星堆博物館は、三星堆遺跡で発掘されたものを展示しています。1997年に公開していますが、コロナ時期で再度発掘の過程はテレビ番組で長く放送していますので、ここは、近年中国で一番旬な博物館と言っても過言ではありません。2023年7月に新館がオーペンし、近年発掘されたものも多数展示しています。

三星堆博物館の大門

新館ホール

私は旧館を10年ほど前に見物し、新館は初めてです。

個人的に言うと、ここはいずれ世界遺産になると思っています。実際に申請はしていますが、古蜀国の文字が発見されていないので、意義的なものは推測しかできなくて、なかなか難しい状況ですが...

新館に入ると、まずこの文字が

三星堆博物馆は四川省徳陽市広漢市にありますが、実際は成都からわずか40km。成都中心地「春熙路」から直通バスがあって、わずか1時間20分ほど博物館に到着できます。成都市が徳陽市から「三星堆」をもらうという話もよく聞きますが、大事な観光資源なので、徳陽市がなかなか手放さないというウワサが...ちなみに、三星堆の展示は1998年、2004年~2005年に日本各地で開催しましたが、今回は数多くの「新」展示品がありますので、見どころ満載!

2021年に発掘されたもの、
上の3つを組み合わせて4枚め写真にある高いもの(複製)になります。
5枚目の写真のように同じゾーンで展示

2022年発掘された1300年B.C.~1100B.Cのもの、そのクオリティの高さにびっくり

この「青銅神獣」も2022年に発掘されたもの、面白い形にしています

 

ここで必見スポットを確認!法律によって海外への展示が禁止されているリストでは、三星堆のものは4点もあります(今後増えると思いますが...)。

「青銅神樹」

「青銅神樹」は1986年8月に出土した青銅製の扶桑樹。殷代晩期のもので、全高396センチメートル、像高(樹高)384センチメートル。3階層になっている幹の各層に3枝ずつが張り出しており、それぞれの枝に1羽、全部で9羽の霊鳥が留まっている。枝先には果実がなり、樹の下層には頭を下に向けた1頭の龍が這っている。迫力満点!近くに「金のなる木」(おそらく複製品)も展示されています。

「青銅大立人像」

「青銅大立人像」世界最大の青銅製人物立像。直線的な造形をした高さ約260センチメートルの像。殷代晩期のもので、全高261センチメートル、像高172センチメートル、総重量180キログラム。1986年に二号祭祀杭より出土した。丈の長い衣裳を身にまとった祭司の姿であり、巨大な両手で何かを抱え持っていたと思われるが、その何かは欠損している。他の出土物から推定して、儀杖であった可能性が高い。

あと「金杖」、「玉辺璋」もそのリストに、写真を撮っていません(笑)

 

個人的に大好きなのは、「仮面」シリーズです!

たくさんの青銅仮面が並んで展示

これはちょっとかっこよくない?

目が長い青銅仮面

黄金仮面その1、金箔がうすっ

黄金仮面その2、ほかにもありますよ

三星堆博物館のグッズもたくさん!

グッズの種類が豊富で、フィギュアはどれも可愛いです!

そして、構内に郵便局があって、無料のスタンプがたくさん押せます!

郵便局で特製ハガキが出せます

こんなにスタンプを押しました。スタンプ帳の持参をお忘れずに

注意点があります。三星堆博物館は人気スポットなので、事前予約が必要です。しかも休日の予約はかなり取りづらくて...そして、新館はまだ完全にできていません。また地下一階が建設中です。完成する際に、入場料は今の72元から120元に値上げする予定です。

見物が終わったら、近くの「雒城」公園へ行きました。雒城(らくじょう)という名前は、三国志が好きな方には必ず知っています。歴史的なものは何も残っていませんが、遺跡でこの公園を20世紀80年代に建てました。

雒城公園の入口が立派で、中は普通

ちなみに、「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」(シャンシャンにいるところではありませんが、成都市内で一番人気観光スポット)とは同じ方位にあるので、1日ツアーとしてちょうどいいかもしれません。

四川の中心地に日本のオタク文化!

四川省省都成都市で、成都の中心地といえば、「天府広場」と思っている人が多いでしょう。「天府広場」は地理的にも成都市内の中心地であり、やや「天安門広場」のマネという意味もあって、中国の大都市ならきっとそういう広場があります。天府広場の周りは毛沢東の像、四川省科学技術館四川省図書館、成都市博物館、四川大劇場などがあります。

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上から見ると天府広場は「太極」の図(ネット画像)

 

南のほうのビルでは領事館も何個が入っています

そういう場所に、「成都百貨大楼」という1952年に開業した成都初のデパートがありました。近年老朽化になって、その跡地に再開したのは「天府紅」ショッピングセンター(Tianfu Hoooot)です。それは今回行った場所です。

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昔の成都百貨大楼(2007年)(ネット画像)

現在の「天府紅」ショッピングセンター

 

家から自転車で30分、「天府紅」に到着。お昼12時にしては少し寂しい感じです。

ショッピングセンターなのに、華やかさが全くなくて、ちょっとボロいインダストリアルな感じ。食事後、上の階から回りました。7階は飲食店のほうか、20世紀80年代頃の成都の町様子を思い浮かぶシーンがたくさん。時代の爪痕をわざっと写真スポットとして作った感じです。

昔の成都シーン、市場の様子。フォントが懐かしい。
SNS映えスポットだった

こんな三輪車に乗っていましたね。90年代まで

昔のタクシー

下の階に降りると、なにこれ!私、秋葉原にいるじゃないかと思うくらい。アニメやゲームのグッズ専門店、カードゲームの専門店、メイドカフェ、フィギュア専門店、オタクダンス練習場とステージ...

フィギュア専門店が一番多い、ちょっと中野ブロードウェイみたい

カードゲーム専門店、やっぱりポケモンが一番人気

アイドルカフェ、あんまり人がいないけど

個人で登録すればフリーマーケットのようなブースでグッズを販売できる

会員であれば、オタクダンスを無料でここで練習できるみたい

ステージでは魔法少女まどか☆マギカのOP曲を放送中
へえ、なんと、私が知っている...

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地下鉄「天府広場」駅(ネット画像)

 

地下鉄「天府広場」駅へ向かう途中になんとAKBの歌が聞こえてきました!ステージでパフォーマンスをやっています。メイドやJKの格好をしている女の子たち、ステージ下にオタクの男たちみんなが踊っています!

youtu.be

なんかとても不思議!成都ではそもそも日本文化に親しく感じる人が多くて、そういう場所がどこかあると知っていますが、まさにここになります!Amazingしか言ようがありません!