戸惑いながら進む

日本も中国も好き。旅行・文化・思いつき

【週末ふらっと2泊2日】万里の長城の東端・山海関&海辺のリゾート秦皇島へ行ってきた!🌊🏯

どうも!今回は7月に中国・瀋陽発で行ってきた週末旅行記をお届けします!✨

瀋陽に住んでいた頃はわりと時間に余裕があって、毎週末のようにあちこちお出かけしていたんですが、ネット環境がイマイチでなかなかブログが更新できず……。成都に戻ってからは仕事が忙しすぎて旅にもなかなか出られず、ブログを書く暇もなくてちょっぴり涙目です(笑)


📍 今回の目的地:秦皇島(しんこうとう)ってどんなところ?

秦皇島は河北省にある海沿いの街。北京から高速鉄道で2時間弱とアクセス抜群で、夏になると大勢の観光客で賑わう中国屈指の避暑地です!

実はここ、中国の歴代トップや政府高官たちが毎年夏に重要会議や静養を行う「北戴河(ほくたいが)会議」が開かれる場所としても超有名(そのため夏のセキュリティチェックはかなり厳重!)。最高指導者たちが愛するリゾート地なんて、そりゃ過ごしやすいに決まってますよね🏖️

観光エリアは大きく分けて2つ:

  1. 山海関(さんかいかん)エリア:燕山山脈と渤海(ぼっかい)の間に位置し、明代の「万里の長城」の最東端の関所。別名**「天下第一関」**と呼ばれ、歴史ファンにはたまらない要衝!
  2. 北戴河(ほくたいが)エリア:清の時代から外国人居留地や要人の別荘地として栄えた、歴史あるシーサイドリゾート。

ずっと気になっていたこの街、念願叶って行ってきました!🚄


🗓️ 旅のスケジュール(2泊2日)

  • 7/10(金):18:53 瀋陽北駅発 → 山海関駅到着 → ホテルへ直行・就寝
  • 7/11(土):中国長城博物館(角山長城)→ 山海関古城 → ホテルでおこもり
  • 7/12(日):鴿子窩(ハトの巣)公園 → 海鮮ランチ → 秦皇島西港花園 → 17:08 秦皇島駅発(G1291)→ 瀋陽北駅へ帰還

Day 1:波乱の幕開け!?台風接近でいきなり遅延…🌀

出発当日の金曜日、なんと台風9号が中国東部(浙江省方面)に上陸するとのニュースが!
高速鉄道や普通列車が次々と運休になる中、私が乗る快速列車は奇跡的に運行決定。……とはいえ、案の定遅れが発生し、山海関駅に着いたのは夜の22時過ぎでした💦

列車を降りた瞬間、モワッとした猛烈な湿度と熱気がお出迎え。「海沿い、蒸し暑っ!」と洗礼を受けつつ、初日はそのままホテルへ直行です🛌

夜の山海関駅

Day 2:雨煙る山海関…観光地が全部閉まってる?!😭

土曜日は小雨。風はそこまで強くないものの、ニュースで台風情報が大々的に流れていたせいか、安全対策で周辺の主要観光地がほぼクローズという緊急事態に……!(台風の中心地からはかなり離れてるのに〜!😂)

気を取り直して、まずはタクシーで**「中国長城博物館」**へ向かいました。


📷 中国長城博物館&角山長城

💡 豆知識:角山長城(かくさんちょうじょう)とは?
明の洪武14年(1381年)に築かれた、「万里の長城が最初に越える山」として知られる名所(万里長城第一山)。険しい山の尾根に沿って龍のように築かれた城壁は圧巻の迫力です!

雨雲に隠されている角山長城

中国長城博物館の外観

モダンさと城壁の重厚感が融合した「中国長城博物館」の建物🏛️ 歴史好きにはたまらないスポット!

展示されている古い城用レンガ

長城を築いた巨大なレンガ(城磚)。数百年前に人の手でここまで運ばれたと思うとロマンを感じます🧱✨

博物館から眺めた角山方面(※真っ白)

「本来ならここから雄大な角山長城が一望できるベストビュー!」……のはずが、雨と濃霧で完全なホワイトアウト状態🌫️😂 幻の絶景でした(笑)

長城テーマ郵便局の風景印(誕生日おめでとう特印もある)

博物館を後にして山海関古城へ。

山海関の城門前

城門を抜ける

有名な「天下第一関」の扁額を間近で撮ろうと思ったら、なんと有料エリア内……!この天気だし、今回は遠目から見るだけでスルーしました💸笑

結局、悪天候で他のスポットも閉鎖中だったため、早々にホテルへ退避。

ジャンボエビ水餃子

 

出前で頼んだ**プリップリのエビ水餃子**を頬張りながら、のんびり部屋でおこもりステイとなりました🥟😋


Day 3:台風一過!青空の北戴河&レトロな港パークへ⚓

日曜日はうってかわって快晴!☀️
北戴河エリアへ移動し、名所**「鴿子窩(コロンバ・ネスト / 鳩の巣)公園」**へ!

💡 豆知識:鴿子窩公園(鷹角公園)とは?
海岸の断崖絶壁にそびえ立つ、ワシの形に似た巨岩「鷹角岩(高さ約20m)」がシンボル。かつて岩の割れ目にたくさんの鳥たち(実際はカモメですがハトと名付けられたそう)が巣を作っていたことからこの名前がつきました🦅

鴿子窩公園のエントランス

晴天の鴿子窩公園入口!さすが中国屈指の有名観光地、入場料はしっかり取られます(笑)。※ちなみに中国のガイド資格証を持っていると、ツアー引率でなくても無料になる裏技あり

鴿子窩公園

干潟で潮干狩りを楽しむ人々

鷹角岩へと続く遊歩道

 

海沿いの桟道を歩いて鷹角岩のすぐ近くへ。潮風が最高に気持ちいい〜!🚶‍♂️💨

海景色と北戴河サマー

北戴河の海鮮ランチ…まさかのスコップ直置き?!🦀

お昼は「海辺に来たなら海鮮でしょ!」ということで海鮮レストランへ突撃したのですが……。

テーブルに豪快に広げられたピリ辛海鮮炒め

テーブルに敷かれた紙の上に、鉄スコップで豪快にドカンと盛られる「ピリ辛海鮮炒め」💥 インパクトは満点!……ですが、正直言うと観光地価格&鮮度はいまいちでちょっとガッカリ😅 観光地あるあるですね(笑)

レトロな北戴河サイダー

📷 エモすぎる産業遺産!「秦皇島西港花園」をお散歩⚓

旅の締めくくりは、最近若者にも人気のオシャレスポット**「秦皇島西港花園」**へ!
100年以上の歴史を持つ古い港と石炭の積出港跡をリノベーションした、レトロモダンな海浜公園です。

廃線レールと旧駅舎

かつて石炭を運んでいた貨物鉄道の廃線跡🚂 今はエモい写真が撮れる絶好の映えスポットに大変身!

港エリア内にはウインドサーフィンの体験スポットもたくさん

歴史を感じる巨大なアンカー

100年前の面影を残す巨大なイカリ⚓ 重厚なスチームパンク感がたまらない!

遠くに見える工場地帯のシルエット

港の向こうに広がる工業地帯🏭 なんだか日本の「川崎の工場夜景エリア」を思い出させるような、哀愁漂うカッコよさがあります✨

敷地内の風景

西港花園テーマ郵便局の風景印とスタンプ

最後は秦皇島駅から高速鉄道G1291に乗って瀋陽の帰道へ

✍️ 旅のまとめ

台風の余波でお天気に振り回され、予定通りにいかないことも多い超ゆる〜い週末旅でしたが、雨煙る長城の風情や、海辺の開放感、レトロな産業遺産など、秦皇島ならではの多彩な魅力を味わうことができました✨

北京や天津からもアクセスしやすいので、歴史&海辺カルチャーに興味がある方にはおすすめの街です!それでは、また次回の旅でお会いしましょう〜!👋

 

【推し活&親孝行】ライブ遠征ついでに母と北京・天津へ!大満喫の2人旅

中学時代からずっと大ファンだったシンガポール人歌手が、去年からワールドツアーをスタート!
以前は仕事の都合で海外遠征が難しく、中国国内の公演も超人気でチケットが全く取れなかったのですが……ついに!激戦をくぐり抜けて天津公演のチケットを1枚ゲットできました!✨

せっかくなので、北京と天津を巡る一人旅を計画。北京はこれまでに何度も行っていて、今年瀋陽にいた時も「鳥の巣(北京国家体育場)」でのライブやユニバーサル・スタジオ・北京へ遊びに行きましたし、天津も一昨年に訪れたことがあります。
なので今回のテーマは**「以前行けなかったリベンジスポット&積み残し回収の旅」!
予約が取れずに諦めた名所や、時間が足りず行けなかった場所をのんびり巡るスケジュールにしたので、「それなら!」と急遽母の分の航空券も手配しました。母にとってはなんと
40年ぶりの北京**です!


🗓️ 今回のスケジュール

  • 9/11(金)
    • 母:午前便で北京へ → 午後「恭王府」観光 → 夕方「鳥の巣・水立方(オリンピック公園)」へ
    • 私:仕事終わりに夜便で移動 → 深夜1時半に北京西駅近くのホテルで母と合流
  • 9/12(土) 北京大学 → 人民大会堂 → 天安門城楼
  • 9/13(日) 首都博物館 → 高速鉄道で北京西駅から天津駅へ → 現地友人とランチ → 天津博物館 →(夜)私:ライブ参戦/母:イタリア風情区&海河夜景散策
  • 9/14(月) 五大道散策 → 帰路へ


🎫 「中国一チケットが取れない!?」熾烈を極めた予約争奪戦

スケジュール自体はゆるめですが、最大の難関は**「スポットの入場予約」**でした。土曜日に予定した北京のスポットは、どこも予約難易度がエベレスト級!

  1. 北京大学:一般開放は週2日のみ。1週間前から抽選枠が開放されます。粘りに粘って、なんと8回目の挑戦でようやく当選!
  2. 人民大会堂:普段は時間通りにスタンバイすれば取れるのですが、仕事が忙しくて争奪戦をすっかり失念……気づいた時には完売(涙)。ただ、人民大会堂は事前審査等でキャンセルが出るという噂を聞き、こまめに画面を更新していたら奇跡的にキャンセル枠を拾えました!
  3. 天安門城楼(私の中で「全国最難関」):長年非公開だったこともあり、行きたい人が殺到!1日の定員はわずか2,000名で、時間枠も超厳格です。過去2回の北京旅でも敗北し続けましたが、今回は経験値を活かして3日間リロードしまくり、ついに勝ち取りました!

さらに、人民大会堂と天安門城楼へ行くには**「天安門広場の厳重な手荷物検査」を突破しなければなりません。現在は広場に入るだけでも事前予約が必要で、セキュリティチェックは大行列。下手すると予約時間に遅れてしまいます。
そこで徹底的に調べたところ、2日前からなら予約できる
「ファストパス」**を発見!ちょうど他のチケットが取れたのが2日前の夜だったので、滑り込みで予約完了!これで準備万端、いざ出発です!


北京西駅に到着したのは土曜の深夜1時半!さすが首都、深夜でも車の渋滞が...


🎓 憧れの最高峰・北京大学キャンパス巡り

土曜の朝は北京大学へ!
1898年に「京師大学堂」として設立された、中国近代初の国立総合大学です。創立当初は国の最高学府であり、最高教育行政機関(現在の文部科学省+東大・京大が合体したような存在!)でもありました。日本でいう東京大学のような絶対的ポジションです。

北京大学 東門

博雅塔(はくやとう)

未名湖(めいめいこ)のほとりの風景

博雅塔と未名湖が織りなす絶景。北京大学を象徴する一番のフォトスポット

伝統的な中国建築(かつて清朝の皇族庭園・円明園の一部だった場所

緑豊かなキャンパスの小道

乾隆帝の直筆が刻まれた石碑(もともと皇帝の庭園だった場所なので、皇帝の書があっても不思議ではありません)

「思想の自由・寛容と包括」を提唱した学長・蔡元培の銅像

中国共産党の創始者の一人で、かつて北大図書館に勤務していた李大釗(り・たいしょう)の像(早稲田大学への留学経験があるため、中国では早稲田が東大や京大以上に知名度が高い理由の一つでもあります)

北京大学校史館

サックラー考古芸術博物館(中国の大学が運営する初の本格的な考古学博物館。陶器や玉器、石器などが展示されています)

博物館前にある日時計(中国古代の最も伝統的な天体観測器具「赤道式日晷」)

ツタに覆われた歴史あるキャンパス建築


🦆 絶品北京ダック&天安門エリアへ!

お昼はもちろん北京名物の北京ダック!
最近大人気の名店「四季民福」へ。ここに来るのは2回目ですが、ダックはもちろん他の料理も全部本当に美味しい!

四季民福の北京ダック

天安門広場に到着したのは14時過ぎ。ファストパスのおかげで長蛇の列をすり抜け、超スムーズに手荷物検査をパス!事前予約していない人たちの熱い視線が感じます...

天安門広場から望む人民大会堂

実は人民大会堂の内部見学にはそこまで強いこだわりはなかったのですが、日本の友人Mさんが「90年代初めに見学したことがあるよ」と話していたのを思い出し、行ってみることに。

近くで見る人民大会堂

中国の国会(全人代)が開かれ、国の重要な政治・外交・文化イベントが行われる場所です。建国10周年の「首都十大建築」の筆頭でもあります。

重厚感と広大さに圧倒される会議ホールと大宴会場

飾りもなかなののもの

館内は飲み物の持ち込みが禁止されていますが、無料の給水機があります。
なんと、この人民大会堂ロゴ入りの紙コップが大人気で、みんな手に持って記念撮影していました(笑)。

ロゴ入れ紙コップ

紙コップを持ち帰って、DIYでマグネットにリメイクしちゃいました!

天安門広場に新しくできた「天安門郵便局」(去年営業?)で風景印ゲット!


いよいよ天安門城楼へ!

国家の軍事パレードで指導者たちが見ている景色(天安門広場の一望)は、まさにこのアングル!

城楼の内部

天安門城楼の北側から故宮(紫禁城)を望む

天安門の城楼に、赤旗が風になびく

城楼を見学し終えてホテルに戻ろうとしたのですが、ここは**「一方通行」**のルール。引き返すことができず、結局故宮の端までぐるりと大回りしてようやく外に出られました💦

故宮博物院(紫禁城)の入口

この日はなんと2万5,000歩以上も歩きました!母も弱音を吐かずに歩き切って、本当にすごい体力です!

 


🏺 首都博物館から天津へ移動!

北京には無数に博物館がありますが、故宮や国家博物館があまりにも激混みなのに対し、「首都博物館」は比較的空いていて予約も不要な穴場スポット。今年5月にトランプ米大統領が米国のビジネス界の大物たちを引き連れて北京を訪れた際も招待された場所です。

首都博物館のモダンな建物

ちょうどマヤ文明の特別展が開催中で、エントランスもマヤ風になっている

明代の景徳鎮で作られた牌坊(鳥居のような伝統門)

歴史を感じる展示品の数々


午後は高速鉄道で天津へ移動!
同じくライブのために東京から一時帰国していた天津出身の友人と合流し、本場の天津料理をご馳走になりました。それにしても天津料理、ボリュームが凄まじい……!食べきれなかった分はしっかりお持ち帰りしました。

量が多すぎて、食べ終えた頃の様子

天津名物「八珍豆腐(8種の具材が入った海鮮豆腐炒め)

友人のイチオシ伝統料理「脆皮鴨絲巻(サクサクの皮で鴨肉の細切りを包んだ春巻き風料理)

天津博物館の外観

天津博物館の展示品

 

夜は私がライブへ参戦!その間、母はイタリア風の建物が並ぶ「イタリア風情区」や海河の美しい夜景散策を楽しんでいました✨

 


🏛️ 異国情緒あふれる天津「五大道」散策

最終日は「万国建築博覧会」とも称される天津の**五大道**へ。
ここはかつてイギリス租界の高級住宅街だったエリアで、英・伊・仏・独・スペイン風、さらには中洋折衷など、2,000軒以上の洋館やガーデンハウスが今も美しく残っています。

散策のスタート地点「天津音楽庁」(通称:小白楼)

五大道のランドマーク時計台

レトロな馬車が街をパカパカと走っている

どこを切り取っても絵になるレトロでおしゃれな洋館が続く

この広場もランドマック的なもの

歩き疲れたのでシェアサイクルを借りて、美しい「西開教会(カトリック教会)」へ。私はここに来るのは2回目です!

西開教会の外観と壮麗なステンドグラスが美しい内部

海河のほとりでは、地元のおじちゃんたちが元気に川泳ぎ中(真冬でも泳ぐ人がいるらしい!)

歴史を感じる天津駅

旅の締めくくりは天津名物「煎餅果子(ジエンピングオズ)」!
地元民のこだわりは緑豆粉の生地


午後発の飛行機で無事帰路へ

ちなみにクスッと笑えるエピソードが一つ。
私のチケットを先に買い、母の分を後から手配したのですが、同じ便にしようとしたら私の乗るLCC(機内食なし、水のみ、機内広告アナウンスあり)のほうがなぜか100元も高くなっていたんです。
そこで母には大手の中国国際航空(機内食・フルサービス付きでLCCより安い!)を取ってあげました。
母の便のほうが私より10分早く出発したのですが、成都天府空港に着いてみると……中国国際航空の駐機場が端っこすぎて、結局私が到着口で母を10分待つことに(笑)。

 

トラブルもありつつ、大充実のライブ&母娘旅でした!次はどこへかな〜?🎶

【初心者ドライブ】初めてのドライブ小旅行へ!四川省眉山市彭山区へ行ってきました

運転免許を取ってからもう2年以上。もともとはEV車を買って車通勤する予定だったのですが、その後いろいろあって、今の職場は地下鉄のほうが安くて圧倒的に便利に。車の購入計画はあえなく白紙になり、当然ながら運転する機会も完全にゼロになっていました。

たまに思い立って「ちょっと運転してみたいな〜」と思うこともあったのですが、周りの家族や友達には貸してくれる手頃な車がなく(マニュアル車は無理、高級車も怖い、バックカメラがない古い車も無理!)、何より助手席に乗ってサポートしてくれるベテランドライバーも見つからず、ずっと先延ばしにしていました。

そんな中、ついにチャンス到来!運転歴の長い友人を誘い、同じくペーパードライバーの夫も連れて、念願の「初ドライブ小旅行」を決行してきました!

目的地は、成都市のお隣にある眉山市彭山(ほうざん)区。明代末期の農民反乱の指導者・張献忠(ちょう・けんちゅう)が財宝を沈めたという伝説の地「江口沈銀(こうこうちんぎん)」の発掘で、近年大きな注目を集めているエリアです。
今年、待望の博物館が正式オープン!オープン時は瀋陽に出張中だったため、「絶対行きたい!」とずっと狙っていました。彭山は成都中心部から片道約60kmちょっと。高速道路を使わなくてもアクセスが良いので、初心者ドライバーにも優しいルートです。9月初旬、学校が始まって観光客が落ち着いたタイミングを見計らい、レンタカーを借りていざ出発!


📝 当日のスケジュール

  • 09:00 レンタカー受取
  • 11:00前 「江口沈銀博物館」到着
  • 13:00過ぎ 地元名物ランチ
  • 14:00過ぎ 「彭祖山」観光
  • 17:00 帰路へ
  • 19:00過ぎ レンタカー返却

今回借りたのはトヨタのアバロン。操作しやすくて快適でした!しかも他県ナンバーだったので、「運転が多少モタついても地元ドライバーに怒られにくいかも(笑)」という安心感もありました。


💡 「江口沈銀」ってなに?

ここで少し歴史のお話を。中国(特に四川人)で歴史好きな人なら誰もが知っている、300年以上語り継がれてきた伝説です。

ざっくり言うと、**「明末の農民反乱軍のトップ・張献忠が四川で敗れた際、大量の金銀財宝を積んだ船団ごと川に沈んだ」**という歴史的事件です。

具体的には清の順治3年(1646年)、成都で「大西政権」を樹立した張献忠は、清軍と南明軍の挟み撃ちに遭い成都を放棄。金銀財宝を積んだ船団を率いて岷江(みんこう)を下り、南へ逃亡を図りました。しかし、江口鎮(岷江と府河、南河の合流地点)に差し掛かったところで南明軍の武将・楊展の奇襲に遭遇します。
火攻めを受け、狭い川で身動きが取れなくなった巨大船団は大混乱に!財宝が敵の手に渡るのを防ぐため、張献忠は未延焼の船にあった金銀珠宝や武器をすべて川底へと沈めさせ、命からがら包囲を突破しました。

この話は、まるで**「日本の徳川埋蔵金伝説」**のように、長年多くのトレジャーハンターたちを引きつけてきました。しかし単なる都市伝説ではなく正史にも記録があり、近代に入ってからも川辺で銀塊が見つかることがありました。
そして2017年〜2023年にかけて行われた本格的な水中発掘調査により、なんと伝説の財宝が本当にザクザクと姿を現したのです!


🏛️ 江口沈銀博物館

江口沈銀博物館の外観

館内へ

最も代表的な「銀錠(銀塊)」
年号、場所、銀の重さ、用途、そして作った銀細工職人の名前までしっかりと刻まれている

まばゆいゴールドの器たち✨

「西王賞功」金銀幣
張献忠が功績のあった将兵に授与した記念貨幣
地方政権が発行したお金(特に四川のもの)は歴史的にも超激レア!

 

重厚感たっぷりの金の印章

明代の金冊
明朝で皇族などを冊封(任命)する際に授与された文書「金冊」
本物の金で作られていたなんて

栄世子の金印

明代に各地から集められた税金としての銀塊

銀錠の保管方法
銀錠をひもで数珠つなぎにし、くり抜いた丸太の中にきっちり詰めて運んでいたそうです。昔の人の知恵!

長沙府から王府へ献上された金錠

金の冠飾り(金帽蓋)、細工が細かくて美しい!

すべて純金製

こちらも見事な金印

 

金銀財宝が川底へと沈んでいく様子を再現した、ドラマチックな空間

状元及第の金鎖
科挙の首席合格を願う「状元及第」の文字が刻まれた、鍵の形をした金の魔除け(お守り)

たくさんの金銀財宝! まさにリアル宝島!目がくらみそう

明代の眉州の街並み再現

博物館の露台から望む三江の合流地点

岷江のほとり・江口沈銀遺跡

🍲 彭山名物ランチ

彭山の郷土料理「漂湯(ピャオタン)」

 

ランチは名物の「漂湯」。白湯スープにお肉や野菜、豆腐などがたっぷり入った、体に染みる優しいお鍋風スープです。

川魚と小エビのから揚げ

 

川で獲れた小魚とエビのフリット。サクサクで香ばしくて最高!

本当はもう一つ、前漢末期の**「崖墓(がいぼ)博物館」**(2000年以上前、崖をくり抜いて生前の住居そっくりに造られたお墓)にも行きたかったのですが、江口沈銀遺跡の目と鼻の先にあるものの、何年も改修中でまだ再開しておらず断念しました。


⛰️ 養生の聖地「彭祖山」へ

気を取り直して、博物館から数キロの**「彭祖山(ほうそざん)風景区」**へ!

彭祖山風景区のスナップ

彭祖山は、中国の「養生(健康長寿)の祖」とされ、800歳まで生きた伝説の仙人・彭祖が生息し、修行して昇天したとされる場所。彭祖のお墓や祠などの史跡が点在しています。

ただ、午後になってもかなり蒸し暑く、早くも体力が限界に……。私は中腹の茶館に避難してまったりお茶をすすり、元気な友人だけが唐代の石刻を見に山を登っていきました。

唐代に造られた斉山双仏

 

立像の釈迦牟尼仏(高さ28m)と坐像の多宝如来仏(高さ24m)。実は世界遺産**「楽山大仏」のお手本(原型)**とされており、楽山大仏よりも100年以上前に造られた貴重な仏像です!

下山途中に小さな展示館を見かけたので立ち寄ってみました。2階に上がる気力がなかったので1階だけサクッと見学。1階は彭祖の「長寿養生三術」の一つである「食事法(膳食術)」の展示でした。
一方、2階まで上がった友人いわく、上はなんと**「房中術(性の養生法)」に関する18禁エリア**だったとのこと!通りで階段前に「お子様立ち入り禁止」の看板があったわけです……中国の一般的な観光地ではかなり珍しいかも!


🚗 ドライブを終えて

日曜の夕方ということで成都市内に戻る道中はやはり少し渋滞しましたが、全行程ノーアクシデント、完全無事故で無事に帰還できました!

最終的な運転の内訳はこんな感じ:

  • 私: 成都市内〜博物館、彭祖山〜成都市内(メインの往復 約130km を担当!)
  • ベテラン友人: 博物館〜レストランの狭い田舎道(4km)
  • 夫: レストラン〜彭祖山景区(3〜4km。道路の真ん中を走れず街路樹の枝をガサガサ擦りまくって、友人からめちゃくちゃダメ出しされていました笑)

こうして私の記念すべき「初ドライブ旅行」は大成功で幕を閉じました。あとで計算したら、レンタル代とガソリン代合わせて、大体3人分の高速鉄道プラスタクシー代と同じぐらい。運転の練習もできたので、まあいいか。
次はどこへドライブに行こうかな〜?🚙✨

夏の森散策旅~黒竜江省伊春市の1泊2日~

7月末ようやく派遣先(?通常の出張と比べて長すぎたので)の瀋陽から成都に戻りました。帰る前に最後の東北の旅行先として選んだのは「林の都」と呼ばれる黒竜江省伊春市です。伊春市はほぼ中国の最北エリアに位置し、北でロシアと国境を接しています。高緯度なので、冬の厳しい寒さに対して、夏には涼しくて、7月の平均気温は21度ほどです。

伊春の位置

成都からだとかなり遠くて、伊春は小さな都市なので、成都から直行便がなくて、帰ったら簡単に行けないし、瀋陽からなら、寝台列車に乗って13時間ぐらいで伊春駅に到着できて、それでも大変だ、成都よりマシだと思って、決行しました。(4月末から7月中、ほかでもいろんなところへ行きましたが、やや季節外れになってしまうので、ゆくゆく更新させていただきます。)

スケジュールは以下の通りです。

7/17(金)瀋陽市にある「蘇家屯」駅発、K1021寝台列車で、翌日5:50「南岔」駅到着

7/18(土)金山鹿苑→五営へ移動→五営森林公園

7/19(日)6:04「五営」駅発、K7137普通列車で、「湯旺河」駅到着→湯旺河林海奇石風景区→伊春市内へ移動→伊春市博物館→16:30「伊春」駅発、K1022寝台列車で、翌日5:51「瀋陽」駅到着→そのまま仕事へ

蘇家屯駅

現在の駅の中で珍しい低いホームのもの、列車に乗るのが大変だった

翌日朝に着く南岔駅

金山鹿苑前に展示されている機関車(夏期は6時から営業)

鹿だ!山に囲まれている草原?に鹿がいる

こんな渓流もある

鹿たちが休んでいる、早朝なのに

ちょっと影が邪魔だが、子鹿たちが別部屋

なんとここの鹿は奈良のと違って、大好物が生のトウモロコシの粒です。事前にネットで調べたので、前日用意しました。ほかの観光客がお店で買ったニンジンやよくわからない草とか鹿たちも食べますが、やっぱりトウモロコシが大好きのようです。とはいえ、鹿によります。一頭一頭が自分の好みがあって、よかったなと思いました。

2時間ぐらい居たら、少し飽きてしまうので、タクシーで金山の街へ。タクシー運転手と世間話をしながら、タクシー運転手が次の伊春への乗り合わせのタクシーを連絡してくれました。伊春へのタクシーの上で、また次の五営への乗り合わせタクシーに連絡してくれました。こうして五営の民泊に到着しました。荷物を置いたあと、簡単なランチを済ませ、森林公園へ出発ました。

「林の都」の伊春市では、公開されている森林公園の中、五営国家森林公園は一番有名なものではありませんが、魅力としてここのシマリスはほかのと比べて警戒心が弱く、撮影しやすいところです。ピーナッツやひまわりの種、松の実などで誘い出せば、とても可愛い写真が撮れます。

五営国家森林公園前

1961年に中国の国家出席であった劉少奇がこの列車に乗って五営森林公園を視察したという

シマリスがたくさん

森だ!

朝鮮松の森で森林浴

マジかわいい

看板やゴミ箱もシマリス、相当押してる

 

森の中の湖

オブジェ

ちょっとキャップ風な施設(公園内はキャップ禁止だけど)

公園から出て、民泊に戻って、夜8時ごろもう寝ました。翌朝、5時起き。民泊から五営駅まで歩いて10分もう要らず。ですが、方向が違うか、お店や朝食を売る屋台全くありませんでした。駅舎は5時半に営業しますが、少し待ってからようやく待合室に入りました。待合室で瀋陽から持ってきたパンを食べている間、突然の大雨がやってきましたが、列車が来る前にもう止みました。というわけで、今日はまたいい天気になりそうです!

早朝の五営駅

普通列車が来た(1日2往復)

湯旺河駅に到着すると、湯旺河国家公園行きのバスがすでに待っていました。こういうバスが一番不思議なのは、変な道を走るのです。行き先の湯旺河国家公園は中国の5A級の観光地、最高ランクです。5A級になると、観光地までの道が必ず整備されているというのがマストですが、バスが砂利道に走っていました。大丈夫かなと思うと、地元っぽい人が降りて、通常な道に戻りました。田舎ならではのバスの走り方ですね。

「一線天」(岩の裂け目から空が細い線のように見える絶景)

この森のシマリスはピーナッツが好き

森風景

雷に打たれた木

滝だ

この公園は石が多いので、コースもキツめ

うさぎっぽい岩

野生ブルーベリージュース、5元(安い)

湯旺河さよなら

高速バスで伊春市内に到着したら、「伊春市博物館」へ

伊春市博物館は元々地質博物館だった

恐竜化石(ハドロサウルス類)

伊春駅(大きいが、営業時間が変)

窓風景

今回は瀋陽在住期間中、一番大変な旅でした。

まず、往復共に寝台列車でした。寝台列車の三段ベッドの上段は、正直かなりきついです。まず昇り降りが大変なのはもちろん、一度上に上がってしまうと、もう寝ているしかありません。体を起こして座ろうとしても頭が天井にぶつかってしまいますし、寝返りを打つのも一苦労で、本当に息が詰まるような思いでした。

そして、移動も大変で不思議でした。観光地や町を移動する際、バスは本数が限られていて、かといってタクシーを貸し切るには高すぎます。そのため、レンタカーしていない旅行者にとって「相乗り」が最も一般的な手段となります。この相乗りにはコミュニケーションが不可欠です。最初、南岔駅を出た時にタクシーの客引きに声をかけられました。普段の都市なら絶対に無視するところでしたが、ここは交通の便が悪い町なので、相乗りはごく自然な移動手段だと自分に言い聞かせながら乗りました。4人集まればすぐに出発します。面白いのは、移動中にドライバーと次の目的地について相談すると、彼らが次の区間の相乗り方法を教えてくれたり、知り合いのドライバーに連絡までしてくれたりすることです。価格もネットで調べた相場通りの会計でした。ただ、コミュニケーションが苦手な旅行者にとっては、少しハードルが高いかもしれません。まあ、地元の人たちとのこうしたやり取りには、どこには載っていない旅の醍醐味がありますね。

伊春は森の都市なので、私のように回るよりやっぱり真夏の間、1、2か月ほど住んだほうがいいかもしれません。涼しいし、空気もいいところです。

1泊2日友達と現地集合、江蘇省徐州市の旅

徐州市は江蘇省の北西端に位置し、元来は山東省南東部と江蘇省の長江以北の地域を指した漢代の地方区分の名称で、古称は彭城(ほうじょう)とも言います。市域内の沛県は劉邦の故郷で、彭城は項羽の都となっていました。元々とても有名な観光都市ではなく、南(江蘇省は江南エリア)の北(江蘇省の北)として、南北融合の地として、特別な風景がありますが、去年から中国各省で観光活性化のため、省内の各都市でサッカー試合が始まって、江蘇省内の人がサッカー応援で徐州に初めて訪れて、SNSで評判になったきっかけで、今回上海に住んでいる友達が強く勧めてくれて、徐州で現地集合して1泊2日の旅をすることにしました。スケジュールは以下です。

4/18(土)GJ8694 6:40瀋陽桃仙空港発、9:00徐州観音空港着→シャトルバス経由で高速鉄道で徐州東駅へ→宝蓮寺→ランチ→徐州博物館→郵便局→雲龍山→富国街夜市

4/19(日)朝食→彭城広場・文廟エリア→回龍窝→戸部山→戯馬台→乾隆行宮→GJ8693 18:30徐州観音空港発、20:50瀋陽桃仙空港着

初めて乗る浙江長龍空港の飛行機、まさかこんなに可愛い塗装機

シャトルバスの中のお知らせ、なぜつながらないのが不思議

高速鉄道観音空港駅

 

空港到着後、まずは高速鉄道観音空港駅へ。空港とその空港と名乗る駅までなんと2.4キロがあって、シャトルバスに乗る必要があって、この僅か5分のバスでなんと有料です。しかも中国の一般バス代は2元で、ここは3元。その1元の差は大したことじゃありませんが、不愉快の始まりとなりました。

高速鉄道でわずか15分で徐州東駅へ到着

友達と合流して、宝蓮寺へ。宝蓮寺は南北朝時代の劉宋永初年間(420年~479年)に創設された寺で、現在のものは2013年に建てられたものです。まさに新しい、そして大人気のインスタ映えスポットです。

大きいな蓮の花がお寺の前に

ちょっと横で見ると

入り口正面

正殿前

通天閣

まさに名は通天閣、高さ約60mです。閣内には弥勒菩薩の真身である天冠弥勒仏が祀られており、像高は39.88mで、現在最も高い室内仏像となっています。

訪れた日は人がたくさんで、良く調べると、翌日の4月19日は旧暦3月3日です。この日は中国の伝統行事「上巳節」で、道教の神話ではこの日が西王母(王母娘娘)の誕生日、すなわち有名な「蟠桃会」が開かれる日とされています(もしかしたら日本の3月3日ひな祭りの起源?)。江蘇省では廟会(お祭)がお寺で賑わいます。

蟠桃廟会の飾り

かわいいお坊さんの石像

徐州市内で「こんにちは、徐州」と飾られているショッピングモール

ランチの徐州料理、江蘇省の料理は基本甘いが、
ここは山東省の影響に受けて、四川人の私にとってとても口に合う料理になっている

徐州博物館の国宝たち

面白かったのはこの顔探しシリーズ(漢代の陶製の人形の展示品が多いので)

こういう写真の撮り方も(写真は中国の元バスケ選手、NBAでも活躍したヤオ・ミン)

郵便局でたくさんの風景印を一気にゲット

夕日を見るために、夕方に雲龍山に登る

山とはいえ、標高僅か142メートルで、市内に位置する「丘」です。

こんな山道

街景色を一望

途中の標識(標高の数字はなんだかおかしいよね(笑)、よく見て)

頂上の展望台に到着

雲龍山の頂上から見た夕日(湖は雲龍湖)

降りてきた

市内の夜市のスクリーンで江蘇省都市サッカー試合が生中継中

晩御飯は焼き串、有名だが、この店はイマイチだった

逆にこのつまみ「油揚げ麺菓子の合え」がおいしかった

朝食は名物料理のサー湯(鶏肉、卵、牛骨または羊骨、豚スペアリブ、麦の実、香菜、干しエビ、胡椒で煮込んだおかゆ)

江北第一楼

文廟(孔子を祀るお寺)、さすが孔子のふるさとの山東省に近いところがある

徐州特色のじゃじゃ米麵

清代の民宿が保留されているエリア「回龍窝」

戸部山は紀元前206年、項羽が彭城に都を定めた際、山頂に戯馬台を築いたことがあったから、戸部山は昔のお金持ちが住む場所で、今でも昔ながらの民宿がたくさん残っています。

戸部山の民宿

戯馬台

項羽の祀る場所

戯馬台一隅

 

戯馬台から眺める戸部山の民宿

街であった鳳凰のインスタレーション

鐘台

乾隆帝は1751年から1784年にかけて合計6回江南エリアを巡りました。その中、4回も徐州に訪れました。徐州の要衝としての重要性や、地元の人々の勤勉さを称え、行宮の設置や諸事の整備を命じたとされました。

乾隆行宮

乾隆行宮の中

 

乾隆帝が書いた徐州の文字は写真スポットに

帰りの空港

飛行機の中の夕日

今回も忙しすぎて旅になってしまいました。この週末はちょうど、江蘇省都市サッカー試合(前年のTOP1 VS TOP2)があって、上巳節も、地元の公務員試験やコンサートも重なり、とても混んでいました。そして、歴史や食べ物があるとはいえ、店員さんのサービスやホテル(割高なのに)の対応は最悪でした。観光都市ではないと認識していますが、お店や交通機関のサービスがあんまりにもひどかったです。たとえば、地下鉄で徐州東駅に到着して、高速鉄道に乗り換えするとき、真っ上に行けるエスカレーターやエレベーターがあればスムーズなのに、遠回りして15分以上歩く必要があります。しかもなぜか一番忙しい時期、すべてのエスカレーターが止まっていました。やっぱり地方都市はもう少し実際の利用者を考えてみないとな~

3連休の歴史旅~河北省石家荘市と河南省安陽市

もう6月なのに、旅行記は進捗がまだまだ4月頭の分で、もうちょっと頑張らないと…

4月清明の3連休に旅行先として選んだのは、第一にチケット代が安いところ、第二に暖かいところ(東北は暖房を止めたばかりで、室内がめっちゃ寒い時期)、第三に混まないところ、こういう基準で河北省の省都である石家荘市へ行くことにしました。そもそも北京にとても近く、観光都市ではなく、鉄道都市です。でもやはり石家荘だけでは3日間が長すぎて、鉄道が便利だから、高速鉄道でもう1か所を加えて今回の歴史2泊3日の旅になりました。スケジュールは以下です。

4/4 JD5193 9:25瀋陽桃仙空港発、11:30石家荘正定空港着→ランチ→正定古城→石家荘市内泊

4/5 綿二朝市→河北省博物院→普通列車で河南省安陽市へ(12:25石家荘発、14:47安陽駅着)→殷墟博物館→北大街夜市

4/6 殷墟宮殿宗廟遺跡群→天寧寺文峰塔→中国文字博物館→17:12安陽東駅発、高速鉄道で18:30正定空港駅着→JD5194 21:00石家荘正定空港発、23:00瀋陽桃仙空港着

河北省石家荘市と河南省最北にある安陽市の位置

石家荘正定空港に到着

ランチは餄餎麺、読めなかった漢字で、そば粉多めと小麦粉のみ2種類の麺が選べるタイプです(東京では大塚駅で最近専門店ができたみたい)。村にあるお店なのに、この店を目当て来る人がたくさん。

餄餎麺を食べた

茹で鍋の上に麵を作る機械があるなんて初めて見た

正定古城の南城門、お正月の馬イルミネーションがまだ残ってる

城を上ってみた

城の外は赤い桃の花

正定の昔の名前は常山、そう、三国時代の蜀漢の将軍趙雲(趙子龍)のふるさとだ
なので、城の両側では「子龍が出征する」と書いてある

正定古城内広恵寺の塔

城中心にある陽和楼

城内にお寺が何軒もあって、その境内の塔が風景に

中では一番有名なのは隆興寺で、中国十大名刹の一つです。隋の開皇6年(586年)に創建され、現存されたもので最古は宋代のものです。

隆興寺前

中国で最も古く、最大の転輪蔵(仏教本を置く場所、木製、宋代)

「東方美神」と称する明代に再造されたこの観音は五彩自在観音菩薩像と言って、
その姿は本当に自在で、神様の威厳のあると異なって、いかにも人らしい姿でとても珍しい

あいにく一番有名な正殿が修繕中で、有名な宋代千手千眼観音像の実物が見られなかった

境内の風景

晩御飯は安徽板麺、石家荘の街ではたくさんの安徽板麺の店があって、
私が行った都市ではこの町は一番安徽板麺の密度が高い場所
味は私の好みの牛スープ、薄広い麺で辛さが調整できる
なぜか北の地域で何を食べたら分からないとき、これが一番落ち着くもの
(ちなみに、瀋陽でもこれをよく食べる)

この日最後に計画したのは栄国府で、中国の4大名作の一つである『紅楼夢』がドラマ化されたとき、一番有名な1987年に撮影されたバージョンで、この栄国府はその時に作られたロケ地です。連休中の夜はパフォーマンスがあって、人気だと思ってもいましたが、想像以上の人混みで、入館だけでも100人以上の列があって、それで諦めました。バスに乗って悠々と市内のホテルに向かいました(栄国府を回ったらタクシーに乗るしかないので、だいぶ節約になりました)。

栄国府前

翌日朝一向かったのは河北省博物院です。個人的には中国トップ10の博物館に入られるほどの展示品の豊富さに魅了されました。

河北省博物院の前

展示品様々、中には国宝や海外展示厳禁のものも

館内ではテーマ郵便局があって、風景印をゲット

連休に合わせて館内ではパフォーマンスもある

普通列車に乗って、河南省へ(そう、中国の普通列車は緑)

安陽駅に到着

安陽は、中国の河南省最北部に位置する歴史的な都市で、古代中国の八大古都の一つです。ピンと来ないかもしれませんが、漢字のルーツである「甲骨文字」がここで発見され、3300年以上にわたって繁栄した華夏文明(黄河文明)の中心地です。なので、ここは殷(商)王朝(紀元前16世紀頃-紀元前1046年、考古学的に実在が確認されている中国最古の王朝)のものが目当てです。

殷墟博物館は2024年にできた新館

「大邑商」(商の人が自分の国都に対する名称)と書いてある、商しか読めなかったけど

甲骨文字

牛骨の上にも文字

展示物いろいろ、見すぎると3000年前のものが当たり前という錯覚が出る

この墓には馬や人の骨があって、博物館の紹介文は単に○○坑には馬1匹、人1人とかしか書いていなくて、よく考えると、人を生き埋めにしての殉葬じゃん、ゾッとする

安陽名物「扁粉菜」、骨スープで太麵の春雨と青菜、豚の血と豆腐をグツグツ、
にんにくダレ&唐辛子でピリッと

安陽のマンホール蓋

夜の文峰塔

古い鼓楼の下にある夜市

安陽ならではの食べ物を堪能

次の日は悩みに悩んで、三国時代の曹操のお墓を諦めて、夕方の帰りに備え、近めのスポットを巡ることにしました。

世界文化遺産の碑

まずは殷墟遺跡群。宮殿宗廟を一部復元して中は映像で紹介するたてもの。

文字のある甲骨はこういう風に発見された

「婦好墓」の入り口(婦好は女将軍で、王妃でもある)

発見時のお墓の様子を再現(そもそも遺体がないようだ)

パフォーマンスもあった

安陽市のシンボルである天寧寺「文峰塔」

ランチはこんなの旅で唯一のちゃんとした河南料理の店で食べたもので、「扣碗」の4点セットが一人食の人にとってありがたいものです。「扣碗」とは、伝統的な蒸し料理、基本はまず揚げてそして蒸したものです。

扣碗4点セット(うずら卵、腐乳肉とか)

中国文字博物館(甲骨文字は漢字の元なので、ここで建てるのも不思議ではない)

中身も立派

展示物

展示以外に文字に関する文化関連と遊びもいろいろあります。

繁体字(1960年代以前使用)を見て簡体字(現在使用)を当てるというゲームコーナー

親子も分からない姿を見て、やっぱり時代は時代だと思いました。私の場合は小学校から書道を習ったし、しかも台湾や香港の歌やドラマが盛んだ時代だから、カラオケに行って、ミュージックビデオの字幕もほとんど繁体字でしたので、自然に身に付きましたが、今の人にとって難しいでしょう。

博物館で飲んだ墨(実は桑の実やブルーベリーのミックスジュース)

空港で食べた石家荘名物「ロバ肉の挟み焼き」

帰りの飛行機で撮った一枚

今回の旅はほぼ自然風景ゼロの歴史旅で、安陽は本当にお勧めで、とにかく物価が安く、そしてそんなに混まないところです。風景印もゲットしました。

文峰塔の風景印

たくさんの安陽市の風景印(自分で押したので、1個はちょっとズレて、押しなおしたものがある)

一番いい季節に訪れた山東省済南市の週末旅

済南市の位置

済南市は、山東省の省都で、有名な72か所もの自噴泉を有することから「泉の街」とも呼ばれています。古くからは「1戸につき1泉、どこでも柳の木」として街中には泉と柳があって、3月中旬に柳が黄緑になり、柳の綿毛が飛ぶ前の時間は私的にはベストシーズンです。そんな中、長期出張先の瀋陽から格安航空便があるので、東北の3月の寒さから逃げ先として選びました。スケジュールは以下です。

3月20日(金)22:05瀋陽桃仙空港発、翌日00:15済南遥墻空港着→ホテル

3月21日(土)趵突泉→五龍潭→ランチ→大明湖→黒虎泉と周りの公園→晩御飯→大観園

3月22日(日)民族大街市場→老舎旧居→趵突泉テーマ郵便局→真珠泉→芙蓉街→山東省博物館→18:50済南遥墻空港発、21:05瀋陽桃仙空港着(予定)予期せぬことが発生!

趵突泉は済南の自噴泉で一番有名な泉です。古くから「五経」の中の『春秋』でも言及されており、清朝の乾隆帝も「天下第一泉」と讃え、小学校の国語教科書にも出るほど、知らない人がいない名勝地です。

趵突泉公園入り口

4か国語の説明

大きな黄緑の柳で春を感じる(瀋陽はまだまだ寒かった)

まさに「万条垂下緑糸縧」!
(唐詩の名句で、春の訪れとともに美しく垂れ下がる柳の枝を、
緑色の細い絹の帯が何万本も垂れているかのように描写したもの)

趵突泉が見えた

実はこんなに混雑!朝なのに

裏から趵突泉を見てみた

趵突泉の後ろの建物「観瀾亭」の中の碑

園内の春景色

趵突泉公園の向こう側には五龍潭公園があります。景勝地より市民向けの公園という位置づけですが、ちょうどその日は桜まつりで、桜を見に行きましたが、なんと桜よりハクモクレンのほうが咲いていました。

五龍潭公園入り口(桜まつり仕様)

五龍潭公園の春景色

五龍潭の紹介

ランチは牛肉焼餅と名物「甜沫」、中国語で甘いで書いているが、
実は塩味のおかゆのようなもの、意外と気に入れた

大明湖の前

大明湖の名は昔の大ヒットドラマ「還珠姫 〜プリンセスのつくりかた〜」で知るようになりました。ドラマにちなんでどうしても蓮の花を探すのですが、季節外れだから見られるわけがありません。

大明湖の季節外れの蓮の花(枝だけ)

大明湖沿いでは済南人の宋代詞人「辛棄疾」の記念館があって、中でも毛沢東が愛される詞人だと強調しています。

辛棄疾記念館

毛沢東が書いた辛棄疾の詞
(今出張先の瀋陽で毎日このような崩し字と向き合っている)

大明湖景色

湖畔の超然楼

超然楼内の展示物

超然楼最上階からの眺望景色

解放閣は元の済南古城壁の南東角、
黒虎泉の東に位置し、堀を挟んで黒虎泉に面している

堀の両側も柳、解放閣が見える

黒虎泉、地元の人たちに長く愛されている名水スポット

地元の人が水を取ってる

一虎泉(もう泉が多すぎて、疲れてきた)

泉城広場で凧揚げしている

夜は青島ビール(山東省だから)と焼き串、おいしかった、
初めて食べた部位もあった

通りかかった教会

夜はもうお腹いっぱいなので、夜市はなしで、古い商業エリアの「大観園」にしましたが、なぜか人影まばらでした。

大観園に設置されたイルミネーション

翌朝に訪れた有名なグルメ街「民族大街市場」、なぜかあんまり食欲がなかった

すぐとなりの道では中国作家・劇作家老舎の旧居があって、エッセイ『済南の冬』が中学校の教科書に収録されたことで国民的に知られています。済南人と思ったら、なんと北京出身でした。

老舎旧居

土曜休みだった日曜営業の趵突泉テーマ郵便局に訪れ、風景印をゲット

次行くのは珍珠泉で、ナビで公園前に来て、この扉で戸惑いました!

「山東省人民代表大会常務委員会」って、思わずSNSで調べた

大丈夫かなって、何人も戸惑っている姿を見ました。調べたところ、これが入り口で間違いないようでした。その場所は元の時代で済南府知事(県知事相当)のお宅で、明代の藩王府で、清は山東巡撫(山東省トップ)のオフィス地でした。

珍珠泉、池の底から上がってくる泡が真珠のようで名付けた

鯉が泉水の中で悠々と

珍珠泉の隣は昔なからの道があって、北京のような胡同(小道)がたくさん

いい感じの民家

王府池子(旧王府のそばにある池だから)にたくさんの鯉

400年の歴史を誇る通り・芙蓉街(石畳が続く細い通り)

山東省博物館、素晴らしかった

展示品は面白い姿のものが印象的

デジタルと展示の融合がよくできた博物館!
動画で真ん中の壺でこんなにたくさんの器が入っていたことを紹介

山東省博物館テーマ郵便局で風景印ゲット

有名な展示品

遅めのランチ?早めの晩御飯?は済南名物「把子肉 」(豚バラ肉の醤油煮込み、右上)

済南空港

一番いい季節に済南に訪れたことがラッキーだなと思っています。実は夫も夫の従妹も済南がつまらないと言っています。その割には個人的にいい天気に恵まれて、瀋陽の寒さから逃げることができて、とてもいい週末でした。

いつも旅行記はここで終わりに入りますが、なんと思わずのアクシデントが発生!瀋陽は当日午後まで雨でしたので、雨上がりの後、なんと霧がかかっていました。飛行機が瀋陽上空でぐるぐるして、最後は長春の空港へ向かいました。長春空港着陸は22時ごろで、なんとあんまり多くの便が長春に来て、地面がシャトルバスの対応きれないので、航空機から降りるまで1時間も待ちました。ようやく待合室に到着し、なかなか案内が来ませんでした。知り合いで瀋陽の状況(特に空港所在区の状況)と天気予報を確認してみると、今夜は絶対に霧がなくならないし、高速鉄道(瀋陽―長春は大体2時間弱)もなくなったし、当日までの帰宅が断念されました。航空会社の案内を待つか、自分で空港から鉄道で普通列車の深夜便で帰るのが2択の状態になりました。調べたところ、今回の航空会社(そもそも格安航空だから)「北部湾航空」はなんと今まで長春空港と一切の関わりもなく、長春発着の便が一切ありません。航空会社の担当者が空港にいませんし、同じ便の航空会社のスタッフが特に空港を後にした状態で、空港スタッフも航空会社担当者の連絡待ち状態でした。どうにもならないので、自分で帰ることにしました。結局自己負担で空港からバス(25元)で1時半ごろ長春駅に到着し、2時過ぎの電車(一番安い硬席43.5元)に乗って、5時半ごろで瀋陽北駅に到着しました。そして、6時の地下鉄始発を待って、ようやく7時前に帰ることができました。

深夜の長春駅

乗った長距離電車、寝台は売切れ、ずっと固い椅子に座っていた

7時前地下鉄から降りたあとの霧模様

あとでSNSで同じ飛行機に乗った人の遭遇を聞いてみました。1時過ぎでようやくバスが手配され、2時ごろホテル着、8時バスで迎えると言って、7時にホテルのレストランに行って、この便の人は朝食が用意されていないと。お腹が空いたまま9時ごろ空港着、カップラーメンと水が配られ、飛行機はずっと「遅延中」の状態、11時半ごろようやく飛び、12時ごろ瀋陽空港着。もちろん、一切の賠償がありませんでした。

私の状況と比べてどっちが大変?