戸惑いながら進む

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2回目の三星堆博物館

博物館内の三星堆祭壇(復元)

三星(さんせいたい)遺跡は約5000年前から約3000年前頃に栄えた古代蜀国の遺跡で、1986年に正式発見とされています。三星堆博物館は、三星堆遺跡で発掘されたものを展示しています。1997年に公開していますが、コロナ時期で再度発掘の過程はテレビ番組で長く放送していますので、ここは、近年中国で一番旬な博物館と言っても過言ではありません。2023年7月に新館がオーペンし、近年発掘されたものも多数展示しています。

三星堆博物館の大門

新館ホール

私は旧館を10年ほど前に見物し、新館は初めてです。

個人的に言うと、ここはいずれ世界遺産になると思っています。実際に申請はしていますが、古蜀国の文字が発見されていないので、意義的なものは推測しかできなくて、なかなか難しい状況ですが...

新館に入ると、まずこの文字が

三星堆博物馆は四川省徳陽市広漢市にありますが、実際は成都からわずか40km。成都中心地「春熙路」から直通バスがあって、わずか1時間20分ほど博物館に到着できます。成都市が徳陽市から「三星堆」をもらうという話もよく聞きますが、大事な観光資源なので、徳陽市がなかなか手放さないというウワサが...ちなみに、三星堆の展示は1998年、2004年~2005年に日本各地で開催しましたが、今回は数多くの「新」展示品がありますので、見どころ満載!

2021年に発掘されたもの、
上の3つを組み合わせて4枚め写真にある高いもの(複製)になります。
5枚目の写真のように同じゾーンで展示

2022年発掘された1300年B.C.~1100B.Cのもの、そのクオリティの高さにびっくり

この「青銅神獣」も2022年に発掘されたもの、面白い形にしています

 

ここで必見スポットを確認!法律によって海外への展示が禁止されているリストでは、三星堆のものは4点もあります(今後増えると思いますが...)。

「青銅神樹」

「青銅神樹」は1986年8月に出土した青銅製の扶桑樹。殷代晩期のもので、全高396センチメートル、像高(樹高)384センチメートル。3階層になっている幹の各層に3枝ずつが張り出しており、それぞれの枝に1羽、全部で9羽の霊鳥が留まっている。枝先には果実がなり、樹の下層には頭を下に向けた1頭の龍が這っている。迫力満点!近くに「金のなる木」(おそらく複製品)も展示されています。

「青銅大立人像」

「青銅大立人像」世界最大の青銅製人物立像。直線的な造形をした高さ約260センチメートルの像。殷代晩期のもので、全高261センチメートル、像高172センチメートル、総重量180キログラム。1986年に二号祭祀杭より出土した。丈の長い衣裳を身にまとった祭司の姿であり、巨大な両手で何かを抱え持っていたと思われるが、その何かは欠損している。他の出土物から推定して、儀杖であった可能性が高い。

あと「金杖」、「玉辺璋」もそのリストに、写真を撮っていません(笑)

 

個人的に大好きなのは、「仮面」シリーズです!

たくさんの青銅仮面が並んで展示

これはちょっとかっこよくない?

目が長い青銅仮面

黄金仮面その1、金箔がうすっ

黄金仮面その2、ほかにもありますよ

三星堆博物館のグッズもたくさん!

グッズの種類が豊富で、フィギュアはどれも可愛いです!

そして、構内に郵便局があって、無料のスタンプがたくさん押せます!

郵便局で特製ハガキが出せます

こんなにスタンプを押しました。スタンプ帳の持参をお忘れずに

注意点があります。三星堆博物館は人気スポットなので、事前予約が必要です。しかも休日の予約はかなり取りづらくて...そして、新館はまだ完全にできていません。また地下一階が建設中です。完成する際に、入場料は今の72元から120元に値上げする予定です。

見物が終わったら、近くの「雒城」公園へ行きました。雒城(らくじょう)という名前は、三国志が好きな方には必ず知っています。歴史的なものは何も残っていませんが、遺跡でこの公園を20世紀80年代に建てました。

雒城公園の入口が立派で、中は普通

ちなみに、「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」(シャンシャンにいるところではありませんが、成都市内で一番人気観光スポット)とは同じ方位にあるので、1日ツアーとしてちょうどいいかもしれません。